こんにちは!看護師の野中です。
少しずつ暑さも和らぎ、秋らしくなってきましたね。
秋と言えば「食欲の秋」ですが、
みなさんのワンちゃん・ネコちゃんの中に「ぽっちゃりさん」はいませんか?
今年の夏はとても暑かったので、なかなか外でも自宅でも運動する機会がなかったと思います。
過度な肥満は、循環器障害(心臓病など)、糖尿病、手術時の麻酔のリスク増大の要因になります。
そして、膝や腰など関節への負担も大きくなります。
そこで今回は、
①適正体型の見分け方 ②カロリー計算 についてお話しします!
①適正体型の見分け方
BCS(ボディコンディションスコア)は見た目と触れた状態から、体型(特に脂肪の付き具合)を5段階で評価します。
痩せすぎず太りすぎず、程よく筋肉や脂肪がついている体型が理想体重(BCS 3)です。
骨格や筋肉の付き方によって、体重も大きさも全く違います。
みなさんの愛犬・愛猫の適正体型を、見て、触って、確かめてみましょう!
環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」より引用
もし、BSC 1(痩せ)に当てはまる子は、少しずつごはんを増やし、運動して、良い筋肉をつけていきましょう。
カロリー計算
BSC 4または5に当てはまる子は、これを機にダイエットしてみませんか?
効果的なダイエット法は、やはり「食事管理」です。
まず、カロリー計算をしてみましょう。
カロリー計算には、以下の2種を考慮する必要があります。
入院中の動物は、ケージの中で食事も運動も全て管理される状態ですので、これに当てはまります。
以下の計算式で食事の量を計算します。
計算式)RER=30×体重kg+70
たくさん運動するワンちゃんには、たくさんのエネルギーが必要です。
逆に、肥満のワンちゃんに一般的なフードの量をあげてしまうと体重がより増加してしまいます。
このように、RERに加えて活動量や生活環境を考慮するのがDERです。
計算式)DER=RER×活動係数
安静時エネルギー要求量(RER)の計算ができたら、以下の表を参考に1日あたりのエネルギー要求量(DER)も算出してみましょう。
現在のごはんでカロリーを摂りすぎのようでしたら、量を減らす、または低カロリーでも必要な栄養素が全て取れる療法食に替えてみましょう。
そして、おやつの量を控えることも大切です。
ただし、“急激な”食事制限は、心身ともに良いことはありません。
病気になってしまうこともあるので、少しずつ食事管理をしていきましょう。
そして、ダイエットには「運動」も欠かせません。
ワンちゃんの場合は、お散歩やおもちゃ遊びはもちろん、おすわりや伏せなどを練習するのがオススメです。
飼い主様もワンちゃんも、楽しみながら運動できますよね♪
ネコちゃんの場合は、猫じゃらしなどで遊んであげましょう。
キャットタワーなど、上下運動が常にできる環境がおすすめです。
ただし、高齢の子・心臓病で息が上がりやすい子・関節症を持っている子などは、運動によるダイエットは難しいので、食事を見直しましょう!
「ダイエット計画を立てたい!」
「うちの子、痩せすぎ?太りすぎ?」
「カロリー計算の仕方詳しく知りたい!」
など、気になる方はひろ動物病院スタッフまで、お気軽にお声がけください!
療法食はサンプルのお渡しもできます。
その子に合ったごはんやダイエット法を一緒に探していきましょう♪