こんにちは、看護師の江上です。
今回は、ワンちゃん・ネコちゃんにとって大事な「混合ワクチン」についてお話しします!
混合ワクチンとは
感染症にかかると、体内では病原体に対する抵抗力(免疫)が生まれます。
このはたらきを利用したのが「ワクチン」です。
ワクチンを注射すると、感染症にかかった時と同じように、その病原体の免疫が体内に作られます。
病原体が侵入した時、ワクチンを打っていれば免疫ができているため、発症を防いだり、仮に発症したとしても軽い症状で済みます。
このように、ワクチンは感染症からワンちゃん・ネコちゃんを守ってくれるのです。
ワクチンの種類
ひろ動物病院で扱っているワクチンをご紹介します。
犬
飼育環境によって、接種すべきワクチンが変わります。
ひろ動物病院ではライフスタイルを伺った上で、ワクチンの種類を決めています。
- 室内犬
- 室外犬
- よくおでかけする
(ドッグランや田んぼ、山、海、キャンプなど)
猫
3種ワクチンで予防できる感染症は感染力が強いため、完全室内飼育の場合でも接種が推奨されています。
5種ワクチンはよくお外に出たり、脱走することがある子、網戸越しで外猫ちゃんと接触する可能性がある子におすすめしています。
ワクチンの主な副反応
人間のワクチンに副反応があるように、
ワンちゃんネコちゃんたちも副反応を起こす事があります。
ワクチン接種後に上記のような症状がみられたら、すぐに当院までご連絡くください。
「ワクチン接種後に副反応が出たら心配」
「高齢で持病があるから負担になるかも」
このように、ワクチン接種をするか迷われている飼い主様もいらっしゃると思います。
そのような場合は、ワクチン抗体検査という検査があります。
ワクチン抗体検査とは
ワクチン接種後に作られる「抗体」があるかどうか、血液検査でチェックすることができます。
現在の免疫(抗体価)を調べ、十分な抗体が確認できれば追加接種の必要はありません。
しかし、抗体検査で確認できるのはコアワクチンのみです。
致死率が高い病気に対するワクチン。
- 犬
大パルボウイルス感染症、犬ジステンバー、犬伝染性肝炎 - 猫
猫況白血球減少症(猫パルボ)、猫カリシウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎
- 犬
犬アデノウイルス(2型)感染症、犬パラインフルエンザウイルス感染症、犬コロナウイルス感染症、レプトスピラ感染症 - 猫
猫白血病、猫クラミジア感染症
- ノンコアワクチンを接種する必要のない子
- 高齢で持病がある子
- 過去にアナフィラキシー等の副反応が起きてしまった子
このようなワンちゃん・ネコちゃんの飼い主様には、抗体検査という選択肢があることをぜひ知っていただきたいです。
ご希望の方は、ひろ動物病院スタッフまでご相談ください。