こんにちは!看護師の野中です。
動物たちにも、人間と同じようにアレルギーを持っている子がいます。
アレルギーと聞くと「皮膚症状」を思い浮かべる方が多いと思いますが、ワンちゃん・ネコちゃんの場合は、下痢や嘔吐など「消化器症状」や咳などの「呼吸器症状」が出ることもあります。
食物アレルギー
食物アレルギーは1歳までに発症することが多く、食べ物に含まれるタンパク質が原因だと言われています。
症状は下痢や嘔吐、皮膚炎などがあります。
以下の徴候が見られる場合は、獣医師にご相談ください。
- うんちの回数が多い
- 季節に関係なく痒がる
- 口や目の周り背中などに炎症がある
食物アレルギーの対処方法は、原因となる物質を含まない食事を与えるのが最も有効です。
獣医師の指導のもと、食事療法を継続して行いましょう。
食物アレルギーと診断された場合、アレルゲン(アレルギーの原因となる原因物質)となる食べ物を摂取すると症状が出ます。
そのため、療法食は生涯続けていく必要があります。
また、療法食以外の食べ物(おやつなど)は与えてはいけません。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、花粉やハウスダスト、細菌、真菌、ノミダニなどの寄生虫が主な原因となります。
顔、四肢、腹部、耳など全身に強い痒みが生じます。
アトピー性皮膚炎は完治が難しいため、症状をコントロールしながら付き合っていく必要があります。
また、以下のような環境整備やお手入れも効果的です。
- 布団や服・部屋の掃除をこまめにする
- 適切なシャンプーやブラッシングなどスキンケアをする
- ノミやマダニの予防薬を使う
ワンちゃん・ネコちゃんには「痒みを我慢する」という概念がないので、皮膚を掻きこわしてしまいます。
そうすると、さらに感染が起こって皮膚炎が悪化するという悪循環に陥ってしまいます。
気温や湿度が上がってくるこれからの季節は、皮膚のトラブルが急増します!
ひどくなる前に、早めの受診をおすすめします。