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ワンちゃんのストレスサイン

明けましておめでとうございます。
看護師の上野です。
本年もひろ動物病院をよろしくお願いいたします。

さて、1月11日は「ワンワンワン」ということで、
今回はワンちゃんのストレスサインについてお話しします!

ストレス要因 ①環境によるストレス

犬は人に比べて嗅覚や聴覚が優れています。
以下のような刺激が強い匂いはなるべく避けてあげましょう。
また、犬種によっては温度管理がとても大切な子もいます。
気温や湿度にも気をつけましょう。

  • 工事や花火、雷などの大きな音
  • タバコ、香水などの人工的な匂い
  • 気温、湿度

花火や雷の音などは、頻繁に聞かせておくと慣れる場合があります。
冬は花火大会や雷が鳴ることも少ないので、YouTubeなどで小さい音から聴かせて、徐々に慣れさせておきましょう。

ストレス要因 ②不安や緊張によるストレス

新しいペットをお迎えしたり、小さい子どもと一緒に暮らし始めたりすると、「吠える」「噛む」などの問題行動が出る場合があります。
これは、飼い主さんと接する時間が少なくなったことでストレスを感じている表れです。
先住犬から先に遊んであげたり、ごはんをあげたりなど、先にいた子を優先することを心がけましょう。
犬は序列に敏感です。
愛情は同等でも、先住犬が先、後に来た子は後と、優先順位に気をつけましょう。

また、犬は家族(群れ)のケンカ(仲間割れ)やコロコロ変わる態度にもストレスを感じます。
感情をうまくコントロールできなくなったり、異常に怖がったり、無感情になったりします。
できるだけ穏やかな態度で接してあげましょう。

  • 新しい家族との関係性
  • 家庭でのケンカ、飼い主の苛立ち
  • 慣れない場所

ストレス要因 ③睡眠不足や空腹によるストレス

飼い主さんの就寝時間が遅いと、室内犬は明るい場所で過ごす時間が増え、睡眠不足の原因となります。
なるべく夜は部屋を暗くして、ゆっくり休ませてあげましょう。

人間も空腹が続くとイライラしてきますよね?
犬の同じです。
カロリー計算をして、その子の体重に合った食事管理をしましょう。
ダイエット中の子は、少量のフードを複数回に分けてあげることをオススメします。

  • 飼い主の就寝時間が遅い
  • 食事が足りない
  • 体調のケア

ストレスサイン

ワンちゃんはストレスを感じると必ずサインを出します。
しかし、その行動は一瞬だったり、飼い主さんが知らなくて気づいてあげられないことも。
放っておくと問題行動につながりますので、いち早く気づいてあげることが大切です。

  1. 軽いカーミングシグナル(舌をぺろっとする・目を逸らす・あくびをする)を出す
  2. その場から離れようとする
  3. 唸る
  4. 牙を剥く
  5. 噛みつく

カーミングシグナルを無視し続けると、触っただけで噛みつくようになることもあります。
そうならないために、犬をよく観察し、気持ちを汲み取ってあげましょう。

ストレス解消法 ①散歩

犬種・年齢・疾患等に合った散歩方法で散歩してあげましょう。
長い距離を長時間ダラダラ散歩すれば良いというわけではありません。
小型犬なら20〜30分、中型犬・大型犬なら30〜60分が適切です。

犬はスナップをきかせながら歩きます。
ある程度スピードが速くないとうまく歩けず、ストレスを感じたり、足や腰に負担をかけたりしてしまう場合があります。
以下のことに気をつけて、ワンちゃんのストレス発散になる散歩をしてあげましょう。

  • 速めのスピードで歩く
  • 一緒に走る
  • 坂を登る
  • 道端の匂いを嗅がせてあげる

ストレス解消法 ②遊び

雨の日など、散歩がどうしてもできない時は、おうちの中で思いっきり遊んであげましょう。

  • ひっぱりっこ、とってこい
  • 技を覚えさせる
  • 知育玩具で遊ばせる

1日のうち20分程度でもいいので、遊んであげる時間をとってあげましょう。
興奮しすぎて歯が当たったり、ぶつかってくることがあります。
そういう時は遊びを一旦中止して、落ち着いたら再開してあげましょう。
どうしても遊んであげられない時は、知育玩具で遊ばせると良いでしょう。

ひろ動物病院

犬の気持ちをわかってあげることで、今まで以上に仲良くなれるし、信頼関係も築くことができます。
お互いにストレスのない生活にし、QOLを上質なものにしましょう。